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■お勧めの本、おすすめの小説、人生を変えた本(6)
傑作警察モノのお勧め小説★スウェーデンの最高傑作警察物語『笑う警官』


『笑う警官』(マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー)


僕がこの「マルティン・ベック」シリーズを知ったのは高校2年の夏だった。

旺文社の「高2時代」という本で紹介していた。

スウェーデンのおしどり夫婦が二人で書いている警察物語。

最終的には10巻になり、10年間のスウェーデンの歴史ものにもなっている。

はっきり言って、おもしろい!

登場人物の深みが、日本のチャチな警察小説とは雲泥の差なのだ。


『笑う警官』について言うと・・・・・

ベトナム反戦デモが荒れた夜、放置された一台のバスに現職刑事八人を含む死体が! 

史上初の大量殺人事件に警視庁の殺人課は色めき立つ。

アメリカ推理作家クラブ最優秀長編賞受賞の傑作。



1967年11月13日午後11時過ぎ。

ストックホルムの街外れで、運転手と乗客の射殺体を満載した路線バスが発見される。

被害者の中には一人の若い刑事が含まれていた。

果たしてこの大量殺人の背景には何があったのか?

殺人課の刑事たちが真相を求めて奔走する…。

 
スウェーデンで1968年に出版された警察小説。

傑作の呼び声高く、その評判を裏切らない“すこぶるつき”の面白さを堪能できる。

 
400頁を越えるこの小説が読者を結末まで一気に引っ張る理由はいくつもある。

 
殺害された乗客たちに何ひとつ共通点が見出せないという事件の背後に、やがて別の迷宮入り事件の影が見え始める。

謎が謎を呼ぶという筋立てのワクワク感は途中一度として読者を飽きさせることはない。


また事件を追う刑事たちの一癖も二癖もある個性が決して突飛ではなく、存在感あふれるその人物造詣は見事としか言いようがない。

中心人物であるマルティン・ベックが抱える夫婦の倦怠感と、両親のそうした危機的状況をまだ窺い知るには幼い娘イングリッドとベックとの父娘の会話。

一方ベック夫妻とは対照的に、コルベリ刑事とその14歳も若い妻グンとの初々しくも官能的なやりとり。

直接事件解明に結びつくわけではない夫婦や家族の挿話が、物語に人間くさい奥行きを持たせている。

 
さらにいえば、この小説は60年代の社会的空気を鮮やかに切り取って差し出す点にも特徴がある。

スウェーデンがまだ第二次世界大戦の記憶を生々しく抱えているという時代背景や、そんな時代にあって今はアメリカがはまりこんだベトナム戦争の泥沼が、遠く北欧の人々にも大きな影響を与えている状況などが描かれている。

それでいてこの40年も前の小説は、今でも決して古びることなく読者を魅了する。

刑事たちと共に、スリルを味わいながら犯人を追った400頁でした。

シリーズの中で1作ごとに確実に歳をとっていく主人公たちの人生模様も楽しめる。


警察物語を超えた警察物語。

手に取って損することはない。

是非、10巻、全部そろえることで人生が深くなることを僕が請け負うね。

最低でも5年間は楽しめメル。間違っても日本の作家による「笑い警官」を買わないでね。

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お勧めの徹夜覚悟の本★フィリップ・マーロウという生き方★『ロング・グッドバイ』レイモンド・チャンドラー (著)、村上 春樹 (翻訳)


私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。

あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。

何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。

しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。

が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた…

大都会の孤独と死、愛と友情を謳いあげた永遠の名作が、村上春樹の翻訳により鮮やかに甦る。

アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞受賞作。


50年代に書かれ、ながらく『長いお別れ』として知られたハードボイルド小説の最高峰と言われてるレイモンド・チャンドラーの作品。

村上春樹による新訳本が出版された。

これは、はっきりいってすごいです。

原作の雰囲気に忠実な村上訳もさることながら、オリジナルのミステリの面白さ、語り部としてのフィリップ・マーロウの圧倒的な存在感にあっという間に引き込まれ、読み始めたら止まらなくなってしまう。

LAでのある殺人事件がきっかけで、重層的に織り成す人間関係の描写から、幾重にも仕込まれたミステリの謎解きも見事。

しかし、もっともすごいのがフィリップマーロウの存在。

村上春樹はあとがきで90ページも費やしているのですが、これだけでほとんど解説本の域に達しており、一冊分の価値があるくらい。

マーロウの行動は、彼の人間としての自我意識の実相をすべて反映していると思えない一方、行動描写は一貫性をもった視点で貫かれている。

ゆえに、マーロウは、実在の人間というよりは『純粋仮説』そのもの、または『純粋仮説の受け皿』であると。

これほど見事な解説には初めてお目にかかった。


マーロウが仮説だからこそ、人間の機微や感情により生じる、あいまいさや柔らかさを一切なくしたような状態、固ゆで卵=ハードボイルドの世界がこれほどの一貫性をもって成立したのか!!!と納得。

マーロウ=ハードボイルド=純粋仮説の受け皿、、、なるほど!!!!


別れるということは、少しの間死ぬようなものだ。(それほどに別れは痛みを伴う) と思っていた。

しかし、別れるということは、これまでの自分の一部が失うことだ。 と知り、言葉の深さにしばし呆然とした。

 
死別の限らず、これまでの人生でいったいそれほどの別れを何度してきただろう。

もしくは、その時その時の別れにそれほどの思いを抱いて来ただろうか。

そう思うからこそ、ロング・グッドバイで描かれる世界観に惹かれ、圧倒的な 苦しさを覚えながらも頁をめくる手が止まらない。

徹夜覚悟で読んでください。 (徹夜するぐらい面白い本)

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人生について考えてみたいときにお勧めの小説★『四日間の奇蹟』(浅倉 卓弥 )

・・・・・・泣けました。


第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラー。

脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。


四日間という区切られた期間を長編で丹念に追う筆致が素晴らしい。

事故でその才能を活かせなくなった音楽家、その事故をきっかけに音楽家と暮らすことになり、その才能を受け継ぎつつある少女、また、彼らの人生にとって重要な役割を果たすことになるもう一人の登場人物。

彼らの織りなす心情が、作品を通して登場するピアノ曲のように細やかに、そして激しくつづられていく。

そうした彼らに訪れた再度の転機となる第二の大きな事故後の数日間のストーリーは、陳腐な表現だが涙無くしてページを繰ることができない。


一言で言うと、 「"生"と"死"に正面から向き合った、命の傑作」だ。

生きる意味を考えさせられる。

自分の人生に自信をつけさせられる。

そんな心動かされる、感動の作品だ。

「何故自分は生きているのか?」

「誰のために?」

「何の目的で?」

「自分が死んだらどうなるのか?」


4日間で僕たちは「自分」を考えることになる。

真面目に人生について考えたい時におすすめの本だ。

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本当にその人生でいいの?的おすすめの本★『人生を逆転する名言集』(福本伸行著・橋富 政彦・監修)


『熱い三流なら上等よ』などと言った名言・至言・格言・人生の真実が集められた言葉。

ここに載っている言葉たちは「福本伸行」が描いた漫画の登場人物が吐いた言葉を集めてある。

「福本伸行」はギャンブルの漫画が多いのだが、ギャンブルは濃縮された人生なので、人生を言い当てているセリフが多い。


たとえば・・・・・・


『奴ら可能性を見ていない。可能性を追わないからクズ』


『うまく生きれずとも、輝きが大事。』


『一生迷ってろ。 そして失い続けるんだ。 貴重な機会を・・・・・』


『30、40になろうと奴らは言い続ける…自分の人生の本番はまだ先なんだと…!本当のオレを使っていないから今はこの程度なのだと…そう飽きず言い続け結局は老い…死ぬ。その間際いやでも気が付くだろう…今まで生きてきた全てが丸ごと『本物』だったことを…』


『金はな…命より重いんだ!世間の大人どもが本当のことを言わないならオレが言ってやる!金は命より重い!そこの認識をごまかす輩は生涯、地を這う!』


『ここぞという時、そんな急所、悪魔はみな優しいのだ!何故それに気が付かない?』


『明日からがんばろうという発想からはどんな芽も吹きはしない。明日からがんばるんじゃない!今日、今日だけがんばるんだ!今日がんばった者、今日頑張り始めた者にのみ明日は来るんだよ!』


『胸を張れ、手痛く負けたときこそ胸を張れ』


・・・・・・・など等。


思わず唸ってしまうのだ。


生きる残る意欲が湧いてくる。

やる気が湧いてくる。

原作の漫画を知らなくても、ここに出ている言葉と解説を読むだけでも、人生、いける。


ここに出てくる言葉は「青い」と言う人もいるだろう。

「現実を甘く見てる」と言う人もいるだろう。

もちろん、そんなこと知っている。

「青い」さ。

「現実は甘くない」さ。


勝負はその先だ。

1回しかない人生を勝負するかどうかが、問題なのだ。



人生の矜持を集めた本書を読み直して、自分の人生を考えるのだ。

本当に、その人生でいいの?


『もう・・・漕ぎ出そう・・・・・・!いわゆる「まとも」から放たれた人生に。』



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