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■おすすめの本、お勧めの小説ベスト10

■村上春樹のおすすめの小説(入門編の3冊)

まずは、今の僕を形成している小説の村上春樹の小説から。


村上春樹を最初に読むなら、まずは初期の「僕」と「ねずみ」のシリーズ三部作。

この三部作はその後の村上春樹ワールドを形作るものになる。

必ず、下記の順番に読まれることをおすすめします。(短編と中編、長編ですので、すぐに読めると思います。

風の歌を聴け で、「僕」と「ねずみ」がどのように知り合ったか、そして「僕」はどんな人物なのかが、書かれています。二人ともまだ学生の頃の話で、神戸(とは明言されていませんが)が舞台となります。

1973年のピンボール では「僕」は東京で働き始め、「ねずみ」は神戸にいるのですが・・・・・という設定です。双子の姉妹と「僕」の話が主たる物語になります。

羊をめぐる冒険は、文字通り「ある特殊な羊」を探しに行くという設定で、「僕」と「ねずみ」のその後が描かれています。

この「何かが消失し、あるものを追いかけ、求める」という設定は、その後の村上春樹の世界では「定番」となります。そういった意味でも、この『羊をめぐる冒険』は村上春樹ワールドでは欠かせません。

また、この中では「恋愛」は重視されていませんでした(その後の作品のようには)。


風の歌を聴け (講談社文庫)  / 楽天

1973年のピンボール (講談社文庫)  / 楽天

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)  / 楽天
■村上春樹のおすすめの小説(中級編の3冊)
ノルウェイの森 』は『100パーセントの恋愛小説』として売られて、その通りだと思った。

限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説!村上春樹をいっきに有名にした小説。

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。
僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。
限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

1987年発表の『ノルウェイの森 』は上下430万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起き、以後は国民的支持を集めている。 

この中期から「恋愛」が小説の中で大きなウェイトを持ち始めた。
とくに『ノルウェイの森 』では、それが顕著になり、しっかりとそれは『スプートニクの恋人 』にすっかり、受け継がれ、その後の村上ワールドを決定づけました。


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■村上春樹のおすすめの小説(上級編の3冊)
ここからは、ディーブな村上ワールドの小説を紹介します。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

谷崎潤一郎賞受賞作品。

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。

老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。

静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

このあたりから、村上春樹は「長編」になっていく。


ねじまき鳥クロニクル 」(長編3部作)

読売文学賞を受賞作品

ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める…。

駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、ねじのありかを求めて探索の年代記は開始される。


1Q84(三部作)

1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。
そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。
そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。
私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。

村上春樹作品といえば「あきらめようよ。現実を受け入れよう」と主張する作品がほとんどだった。
君たちは理想郷を思い描くけれど、僕らは現実の世界で生きていくしかないんだ。
ここで現実を受け入れるしかないんだ、と。


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■青春のバイブル:
おすすめの小説『ライ麦畑でつかまえて』或いは「キャッチャー・イン・ザ・ライ」J.D.サリンジャー (著), 村上 春樹 (翻訳)
大学2年の冬、ある本屋でこの小説を買った。
それまで『ライ麦畑でつかまえて』という本を知らなくて、本のタイトルに惹かれて買った。

なんて素敵なタイトルだろう。一体、何の話しなんだろう? 恋愛ものかな? という感じで買った。

今でも本当に思う。「なんて素敵なタイトルだろう。なんてミステリアスなタイトルなんだろう。」

僕はこれまでの生涯のうちタイトルだけで本を買うことも数回あるが、これはその筆頭にあたる。
そして、その野生の勘があたったことをあとで知ることになる。

ところで、タイトルに惹かれて購入したけれど、出だしからして読みにくい。
男の子の話し言葉で書かれているのだ。
それも、風邪をひいて、グランドの丘に立つ、ホールデン・コールフィールドという男の子の独り言で始まる。

途中で挫折したこと数回。読みにくいたらありゃしない。

でも、何か惹かれる文体だ。

ということで、4度目か5度目のチャレンジで、ようやく完読した。

とにかく最初の30ページ程度まではその文体に慣れるまで時間がかかるが、慣れてくると、その文体が心地よくなり、どんどん主人公に感情移入でき、小説の世界が目の前に広がってくる。


この『ライ麦畑でつかまえて』は主人公の少年のホールデン・コールフィールドが大学(成績不良で退学になったところから始まる)から自宅に帰るまでの3日間を世界として書いているが、大きな事件が起こることもなく、ホールデン・コールフィールドのなんてことない日常が描かれている。

でも、それが心地よい。(村上春樹の『風の歌を聴け』と同じ感覚になる。)


本書の問題の出だしはこうだ・・・・・・・

――もし君が本当に僕の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、僕がどこで生まれただとか、しみったれた幼年時代がどんなものだったかとか、僕が生まれる前に両親はどんな仕事をしていたかなんていう「デビッド・カッパーフィルド」調のやつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれないんだな。第1、そんなの僕自身退屈なだけだし、第2に、もし僕が両親についてひどく私的なことでも話したとしたら、2人ともそれぞれ2回ずつくらい頭に血を上らせることになってしまうからね――。


1951年に出版されてから今日まで、ずっと若者のバイブルとして読み継がれている。

インチキとまやかしと欺瞞と嘘に満ちた大人の世界に反発し、反抗し、行き場のない思春期の孤独感、疎外感、エネルギーを自分の内に抱え、スラングに満ちた鋭く攻撃的な言葉を吐き出すホールデンの姿に、若者たちは共感した。

しかし、ホールデンはその場所にずっと留まってはいない。

彼は、このインチキと嘘に満ち満ちた大人の世界から逃げ出すのではなく、反発する心を抱えたままで、この世界を生きてゆくことを決意する。


・・・・・・というわけだ。

ジョン・レノンを暗殺した犯人が犯行時に持っていた本としても有名だ。

僕は本書を大学時代に「野崎 孝」の訳で読み、数年前に「村上春樹」の訳でも読んだ。
どちらも甲乙つけがたい名訳になっている。

ちなみに著者のJ.D.サリンジャーは今年、2010.1.27に亡くなった。サリンジャーは一切、マスコミに出ない人としても有名だった。

青春の正義感と爽快感とやるせなさと家族愛、そして、僕の人生とは、そんなことを考え、感じさせてくれる、青春小説のバイブルですが、50歳を過ぎた僕でも読んでいて、胸が苦しくなり、ほとんど涙目で読んでいる。


本書は間違いなく、僕の心に「傷をつけてくれた」。

あなたもホールデン・コールフィールドと自分の「ぎざぎざハート」に触れてみませんか?

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■おすすめの本:宇宙時代の人生観、宗教観「宇宙からの帰還」
間違いなく、あなたの人生観を変えてくれる本だ。

ノンフィクションだが、まるでSFやある意味宗教の本に近い感覚で読める。

宇宙に行った宇宙飛行士を立花隆がインタビューしたものを集めてある。

これこそが、「今」「現代」でないとできなかった本です。

その今だからこそ、現代だからこそ考えられる人生論とも言える。


宇宙から地球を眺めて、あるいは月の上を歩いて宇宙と地球を眺めてきた宇宙飛行士は決まって「精神の変化」が生じるという。

宇宙飛行士の中に、宇宙から帰ったあと宗教家になった人が何人かあることはよく知られている。

このことから立花隆は、アメリカの宇宙飛行士達に直接インタビューし、彼らが宇宙においてどのような精神的な体験をし、その体験が彼らをどう変えたかを聞き出した。

宇宙飛行士のほとんど誰もが、彼らの人生感を大きく変えるほどの、精神的に深い体験をしたにもかかわらず、お互いにそれを話題にしたことがなかったという。

またNASAでも、宇宙飛行士から徹底的なヒヤリングを行うが、彼らの精神的な体験についてはほとんど調査が行われてこなかった。
彼らはそのことを人に伝えたかったのだが、聞いてくれる人がいなかったために、話す機会がなかったのである。
だから立花のインタビューは、これまでヴェールに包まれていた宇宙体験の意味を初めて明かすことになった。
このことの意味は大きい。

 
多くの飛行士は、地球の美しさと宇宙の闇の深さに、大きな衝撃を受け、地球が宇宙の奇跡として存在しており、そこに人知を超えたある意思がはたらいていることを感じている。

中でもエド・ミッチェルは、宇宙において人間存在についての根源的な問いに対する答えを一瞬の内に得た。
その答えとは、地球においてブッダやイエスなどを初めとする宗教的な天才達が、長い修行を通して達した悟りの内容に肉薄している。
このことから宇宙体験が宗教体験と同質のものであることが分かる。

多くの宇宙飛行士がそういった「悟り」を語るのだが、その言葉は宇宙飛行士というある意味「最先端の科学者」が語る宗教観、となるので、とても強烈だ。
実体験に基づいているだけにね。

宗教とは何か?、人間存在と人生の意味とは何か? 宇宙の成り立ちとは? について的確に答えてくれる(あるいは考えさせてくれる)一冊である。

司馬遼太郎も本書を愛読書したという。

忙しいことにかまけて、自分について考えたことが無い人こそ、本書を読んで「宇宙時代の」人生を考えてみたらどうだろう?


宇宙からの帰還 (中公文庫) / 楽天
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